何かの問題が生じた場合、まずは以下の項目を再確認してみてください:
1. QuNexusをコンピュータに接続し、Audio MIDI設定(MacOSX)またはデバイスマネージャー(Windows)で確認をします。またはQuNexus Editorソフトウェアを起動して、画面左下に“QuNexus1”が表示されているかを確認します。もし、表示されない場合は次の方法を試みます:
a. QuNexusのUSB端子を抜き挿しします。
b. QuNexusの接続を抜いて、コンピュータの再起動後、QuNexusを接続します。
c. 可能であれば異なるUSBケーブルを使用します。
2. QuNexusのファームウェアが正しいかどうかを確認します。QuNexus Editorソフトウェアを起動します。ファームウェアが合致していない場合、ファームウェアアップデートを促す画面が表示されます。この場合、画面に従って、ファームウェアをアップデートします。
3. QuNexus Editorソフトウェアがpresets(プリセット)フォルダと同じ場所にあることを確認します。基本、QuNexus Softwareのフォルダ内の内容は移動しないようにお願い致します。ソフトウェアを素早くアクセスする場合、ソフトウェア本体を移動するのではなく、エイリアス/ショートカットを使用します。
iPadなどのポータブルデバイスの場合、すべてのケーブルを結線してから、これらのデバイスと接続します。
接続に関するトラブル
何か問題が発生した場合、まずQuNexusに接続した端子がしっかり接続されていることと、それらのケーブルが断線していないことを確認します。
USB接続:
もし、QuNexusの電源が突然落ちたり、動作が不安定な場合、ケーブルもしくはその接続端子に問題の原因である可能性があります。この問題を解決するには、USBケーブルを交換します。
ファームウェアアップデート後にプリセットが使用できない
原因:
QuNexusのファームウェアを実行すると、プリセットもすべてファクトリープリセットに戻ります。そのため、ユーザーオリジナルのプリセットのように機能しなくなります。ユーザープリセットは、QuNexus Editorソフトウェアを介して作成されますので、このソフトウェアを起動して、プリセットを更新します。
解決方法:QuNexus Editorを起動してプリセットを更新します。
ファームウェアアップデートがフリーズする、あるいはアップデートができない
QuNexusのファームウェアアップデートが正常に終了できない場合があります。この現象はWindows環境、特にWindows8のコンピュータで発生する可能性があります。
Shiftボタンが点灯しても、その後反応が無い場合、一旦アップデートをキャンセルして、再度アップデートを試みます。
原因:
この問題の原因は、Windows8環境でのレポートが多い以外、残念ながら現在のところ特定できていません。恐らくQuNexus Editorソフトウェアとシステム環境の問題と推測します。この症状に遭遇した場合、まずお手元のUSBケーブルをご確認ください。
動作や接続不安定の原因の大半はケーブルにあります。
解決方法:次の方法をお試しください。:
● QuNexusEditorを起動してからQuNexusを接続します。
● ファームウェアアップデートを実行します。自動アップデートでもHardwareメニューからの手動アップデートでもどちらでも構いません。
● ファームウェアアップデートが開始され、プログレスバーが表示されたら、QuNexusの接続を外し、1-2秒後に再接続をします。
● ファームウェアは期限切れであることをあらわすメッセージが表示されますので、画面に従って操作を進めます。
●今度のファームウェアアップデートは問題無く進行します。
●アップデート完了しましたら、プリセットの更新をお忘れなく。ファームウェアアップデート中に接続を外しても、QuNexus本体に損傷を与えることはありません。
【ファームウェアアップデートに関する一般的な情報と推奨事項】
他のUSB機器を外しておく
ファームウェアアップデートをおこなう際、システムの誤認などの問題を排除するために他のUSB機器を外しておくことをおすすめします。通常、他の機器の干渉を受けることはありませんが、ご利用のシステム環境や機器によっては稀に問題が発生する場合があります。その際は、他の機器を外した状態でお試しください。
同様に、エディターソフトウェアを使用した情報の更新でも問題が発生した場合、他のUSB機器を外して操作をおこなってください。ファームウェアや更新が完了しましたら、他の機器を接続して引き続きご利用ください。
また複数の機器を同時接続した場合、特定の機器が問題の原因である場合があります。その際は原因となる機器を特定することをおすすめいたします。
加えて、複数のUSB機器を接続した際、全ての機器に十分な電源が供給されていることもあわせてご確認ください。
別のUSBケーブルで接続を試みる
ファームウェアアップデートに関わらず、接続に関する問題の原因のほとんどはケーブルにあります。KMIではテストをパスしたケーブルを同梱していますが、稀に不具合を引き起こすケーブルが含まれていますので、その際はサポートにご連絡いただくようお願い申し上げます。
また、QuNexusに関わらず、ケーブルに関するトラブルをその場で対処するためにバックアップ用のケーブルを用意しておくことをおすすめいたします。
次の状態が頻繁に生じる場合、新しいケーブルをお試しください:
●ケーブルに触れた際、QuNexusの電源が途切れる
●QuNexusがブートローダーモードになり、shiftボタンの青色に点灯したまま何もできない状態になる
●ファームウェアアップデートが正常に終了しない、フリーズする
●QuNexus EditorソフトウェアがQuNexusを認識しない
Windows環境のホットプラグ
Windows環境ではQuNexusを接続しても、QuNexus Editorソフトウェアが認識しない場合があります。この問題はMacOS X環境でも発生しますが、現状ではWindows環境で発生する報告が、MacOSX環境と比較して多くあがっています。
もし、QuNexusを接続しても、QuNexus Editorの画面上のQuNexusロゴの上に“not connected”(接続なし)と表示されている場合、QuNexusの接続とソフトウェアの起動順を変えてみてください。QuNexus Editorを起動してからQuNexusを接続しても解決しない場合は、システムの起動を含めてその手順を変えてみてください。
それでも問題が解決しない場合、USBケーブルや電源供給、他のUSB機器の干渉などをご確認ください。また、Windowsシステムでは、QuNexusなどのクラスコンプライアントの(専用ドライバーを必要としない)USB機器を複数扱えないケースがあります。
その際は、まず他のUSB(クラスコンプライアント)機器を外して、接続を試みてください。
QuNexusのアップデート中にMIDI信号の送信をしない
QuNexusに関わらず、ファームウェアなどの更新中に(別のソフトウェアやハードウェアから)MIDI情報の送信はご遠慮ください。信号の干渉によってアップデートが正しく行われない可能性があります。
QuNexusを含め、多くのMIDI機器はファームウェアや設定情報をシステムエクスクルーシブ(SysEx)で扱います。このため、アップデート中の関係のないMIDI情報の送受信はトラブルの原因となりますので、ご注意ください。特にMacOSX環境では同時に扱えるクラスコンプライアント機器の数に制限が無いため、Windows環境よりも発生しやすくなっています。
本番前はアップデートをせず、アップデート実行後は十分な動作確認を行う
KMIは十分なテストをしてから、ファームウェアをリリースしていますが、稀にご利用の環境やシステム構成に適合しない場合がありますので、アップデートをおこなった際は、十分な動作確認を行うことをおすすめいたします。
もちろん、新しいファームウェアは最新のシステム環境へ適合、それまでのファームウェアで発生していた問題の解消などが含まれていますので、本番直前など特別な理由が無い場合はファームウェアを最新の状態にすることをおすすめします。