QuNexusのCV 入力または出力に問題が発生した場合、まずはCVの章の記述を良くご理解いただいた上で、この項目の手順に従って原因を特定したり、再度接続を試みてください。
MIDIからCVへの変換:
QuNexusを使用してMIDI信号をCVに変換する方法は多岐に及びます。問題が発生した場合、次の事例からご利用目的に一番近いケースを参照ください。
設定例1:QuNexusと電源アダプター(コンピュータなし、MIDIエキスパンダーなし)
QuNexusのキーボードでCV機器を演奏する最もシンプルな例です。
1. QuNexusのmicroUSB端子にUSB電源アダプター(別売)を接続します。
2. 電源アダプターをコンセントに接続します。
3. ステレオミニ端子から2つの3.5mmミニプラグに分かれたY字ケーブルを使用します。通常、Y字側は、赤と白(または黒)に分かれています。
a.赤色の端子はCV1の信号、白(黒)色の端子はGate信号に使用します。
b.CV2-3端子に接続した場合、赤色の端子はCV2の信号、白(黒)色の端子はCV3信号に使用します。
4. Y字ケーブルのステレオミニ端子をQuNexusのCV1-GateまたはCV2-3に接続します。
5. Y字側の2つの3.5mmミニプラグに分かれた方をCV機器に接続します。
a.CV1-Gate端子に接続した場合、赤色の端子はCV機器のピッチCV入力、白(黒)色の端子はGate入力に接続します。
b.CV2-3端子に接続した場合、プリセットB.Dに切替えて赤色の端子はプレッシャー、白(黒)色の端子はピッチベンドを扱うCV入力に接続します。プリセットAはプレッシャーやティルトソースのピッチベンドの設定が無いシンプルなプリセットですので、プリセットAではCV2-3端子から何も出力されません。
6. QuNexusを演奏して、確認をします。
設定例2:QuNexusとMIDIエキスパンダー、電源アダプター(コンピュータなし)
QuNexusを介して、MIDI機器とCV機器を接続する一般的な例です。この接続でもQuNexusのキーボードでCV機器を演奏できます。
1. QuNexusにMIDIエキスパンダーを接続します。
2. USB電源アダプターをMIDIエキスパンダーとコンセントに接続します。
3. MIDI機器のMIDI出力をMIDIエキスパンダーのMIDI入力に接続します。
4. ステレオミニ端子から2つの3.5mmミニプラグに分かれたY字ケーブルを使用します。通常、Y字側は、赤と白(または黒)に分かれています。
a.赤色の端子はCV1の信号、白(黒)色の端子はGate信号に使用します。
b.CV2-3端子に接続した場合、赤色の端子はCV2の信号、白(黒)色の端子はCV3信号に使用します。
5. Y字ケーブルのステレオミニ端子をQuNexusのCV1-GateまたはCV2-3に接続します。
6. Y字側の2つの3.5mmミニプラグに分かれた方をCV機器に接続します。
a.CV1-Gate端子に接続した場合、赤色の端子はCV機器のピッチCV入力、白(黒)色の端子はGate入力に接続します。
b.CV2-3端子に接続した場合、プリセットB.Dに切替えて赤色の端子はプレッシャー、白(黒)色の端子はピッチベンドを扱う
CV入力に接続します。プリセットAはプレッシャーやティルトソースのピッチベンドの設定が無いシンプルなプリセットですので、プリセットAではCV2-3端子から何も出力されません。
7. ファクトリープリセットを利用する場合、MIDI機器のMIDIチャンネルがチャンネル2になっているかどうか、ご確認ください。
QuNexusのファクトリープリセットは、MIDIチャンネル2、ノート情報はGate、ノートピッチはCV1、CC1(モジュレーションホイール)はCV2、ピッチベンドはCV3に送られます。
8. QuNexusを演奏して、確認をします。
設定例3:QuNexusとコンピュータ(MIDIエキスパンダーなし)
DAWソフトウェアなどのMIDI情報でCV機器をコントロールする一般例です。
1. QuNexusをコンピュータに接続します。
2. DAWソフトウェア(AbletonLiveやMOTUDPなど)を起動します。
3. DAWソフトウェアのMIDI設定で、入力と出力でQuNexusPort1とPort3を有効にします。
4. MIDIトラックを作成し、その入力をQuNexus Port1に設定します。MIDIチャンネルの設定はすべて、またはMIDI機器やQuNexusキーボードのMIDI情報の出力チャンネルにあわせます。
5. MIDIトラックの出力をQuNexus Port3、チャンネルを2に設定します。(QuNexusのファクトリープリセットを使用する場合。)CVレイヤーで別のMIDIチャンネルに設定した場合、そのチャンネルに合わせます。
6. ステレオミニ端子から2つの3.5mmミニプラグに分かれたY字ケーブルを使用します。通常、Y字側は、赤と白(または黒)に分かれています。
a.赤色の端子はCV1の信号、白(黒)色の端子はGate信号に使用します。
b.CV2-3端子に接続した場合、赤色の端子はCV2の信号、白(黒)色の端子はCV3信号に使用します。
7. Y字ケーブルのステレオミニ端子をQuNexusのCV1-GateまたはCV2-3に接続します。
8. Y字側の2つの3.5mmミニプラグに分かれた方をCV機器に接続します。
a.CV1-Gate端子に接続した場合、赤色の端子はCV機器のピッチCV入力、白(黒)色の端子はGate入力に接続します。
b.CV2-3端子に接続した場合、プリセットB.Dに切替えて赤色の端子はプレッシャー、白(黒)色の端子はピッチベンドを扱うCV入力に接続します。プリセットAはプレッシャーやティルトソースのピッチベンドの設定が無いシンプルなプリセットですので、プリセットAではCV2-3端子から何も出力されません。
9. QuNexusを演奏またはシーケンストラックを再生して、確認をします。(CV機器のオーディオ出力が接続されていることもお忘れなく。)
設定例4:QuNexusとコンピュータ、MIDIエキスパンダー
DAWソフトウェア、MIDI機器、CV機器を扱う最も大規模なシステムです。
1. QuNexusをコンピュータに接続し、さらにMIDIエキスパンダーをQuNexusに繋ぎます。
2. MIDI機器のMIDI出力をMIDIエキスパンダーのMIDI入力に接続します。
3. DAWソフトウェア(AbletonLiveやMOTUDPなど)を起動します。
4. DAWソフトウェアのMIDI設定で、入力と出力でQuNexusのすべてのポート:Port1、Port2、Port3を有効にします。
5. MIDIトラックを作成し、その入力を“すべて”に設定します。(すべてのMIDI入力ポートからの信号をMIDIトラックで受けるように設定)
6. MIDIトラックの出力をQuNexusPort3、チャンネルを2に設定します。(QuNexusのファクトリープリセットを使用する場合。)
CVレイヤーで別のMIDIチャンネルに設定した場合、そのチャンネルに合わせます。
7. ステレオミニ端子から2つの3.5mmミニプラグに分かれたY字ケーブルを使用します。通常、Y字側は、赤と白(または黒)に分かれています。
a.赤色の端子はCV1の信号、白(黒)色の端子はGate信号に使用します。
b.CV2-3端子に接続した場合、赤色の端子はCV2の信号、白(黒)色の端子はCV3信号に使用します。
8. Y字ケーブルのステレオミニ端子をQuNexusのCV1-GateまたはCV2-3に接続します。
9. Y字側の2つの3.5mmミニプラグに分かれた方をCV機器に接続します。
a.CV1-Gate端子に接続した場合、赤色の端子はCV機器のピッチCV入力、白(黒)色の端子はGate入力に接続します。
b.CV2-3端子に接続した場合、プリセットB.Dに切替えて赤色の端子はプレッシャー、白(黒)色の端子はピッチベンドを扱うCV入力に接続します。プリセットAはプレッシャーやティルトソースのピッチベンドの設定が無いシンプルなプリセットですので、プリセットAではCV2-3端子から何も出力されません。
10. ファクトリープリセットを利用する場合、MIDI機器のMIDIチャンネルがチャンネル2になっているかどうか、ご確認ください。
QuNexusのファクトリープリセットは、MIDIチャンネル2、ノート情報はGate、ノートピッチはCV1、CC1(モジュレーションホイール)はCV2、ピッチベンドはCV3に送られます。
11. QuNexusを演奏またはシーケンストラックを再生して、確認をします。(CV機器のオーディオ出力が接続されていることもお忘れなく。)
CVからMIDIへの変換:
QuNexusを使用してCV 信号をMIDIに変換する場合、MIDI - CV 変換と同様、多くの方法があります。問題が発生した場合、次の事例からご利用目的に一番近い設定を参照ください。
設定例1:QuNexusとコンピュータ(MIDIエキスパンダーなし)
エクスプレッションペダル(または単極の0-5VのCVソース)でDAW上のソフトウェア音源をコントロールする一般例です。
1. QuNexusをコンピュータに接続します。
2. DAWソフトウェア(Ableton LiveやMOTUDPなど)を起動します。
3. DAWソフトウェアのMIDI設定で、入力と出力でQuNexus Port1とPort3を有効にします。
4. CV機器をPedal/CV1-2端子に接続します。
a.エクスプレッションペダルを接続する場合、標準ステレオから3.5mmのステレオ端子に変換して繋ぎます。
b.CV1と2、両方とも同時に利用する場合、4極(TRRS)のミニプラグを使用します。
5. DAWにインストゥルメント(ソフトウェア音源)を追加し、CVやエクスプレッションで操作対象のパラメーターをMIDI割当できるようにします。
この際、インストゥルメントのMIDI入力をQuNexus Port3、チャンネルを2に設定します。
6. QuNexusをCoMAモードにし、次の通りに設定をします:
a.エクスプレッションペダルは、CC#112に割当てます。
b.CV2入力をCC#113に割当てます。
7. DAWのMIDI割当モードとQuNexusのCoMAモードを解除します。
8. エクスプレッションペダルを操作(またはCVソースを演奏)し、確認をします。
設定例2:QuNexusとMIDIエキスパンダー、電源アダプター(コンピュータなし)
エクスプレッションペダル(または単極の0-5VのCVソース)でMIDI音源をコントロールする一般例です。
1. QuNexusにMIDIエキスパンダーを接続し、USB電源アダプターをMIDIエキスパンダーとコンセントに接続します。
2. MIDIエキスパンダーのMIDI出力をMIDI機器のMIDI入力に接続します。
3. CV機器をPedal/CV1-2端子に接続します。
a.エクスプレッションペダルを接続する場合、標準ステレオから3.5mmのステレオ端子に変換して繋ぎます。
b.CV1と2、両方とも同時に利用する場合、4極(TRRS)のミニプラグを使用します。
4. QuNexusのエクスプレッション/CV入力は次の通りにMIDI変換されます:
a.エクスプレッションペダルは、CC#112/チャンネル2に割当てられています。
b.CV2入力をCC#113/チャンネル2に割当てられています。
7. MIDI機器にMIDIチャンネル2および該当のCCが設定されていることを確認します。
8. エクスプレッションペダルを操作(またはCVソースを演奏)し、確認をします。
設定例3:QuNexusとコンピュータ、MIDIエキスパンダー
DAWソフトウェア、MIDI機器、CV機器を扱う最も大規模なシステムです。エクスプレッションペダル(または単極の0-5VのCVソース)でDAW上のソフトウェア音源やMIDI音源をコントロールできます。
1. QuNexusをコンピュータに接続し、さらにMIDIエキスパンダーをQuNexusに繋ぎます。
2. MIDIエキスパンダーのMIDI出力をMIDI機器のMIDI入力に接続します。
3. DAWソフトウェア(AbletonLiveやMOTUDPなど)を起動します。
4. DAWソフトウェアのMIDI設定で、入力と出力でQuNexusPort1とPort3を有効にします。
5. CV機器をPedal/CV1-2端子に接続します。
a.エクスプレッションペダルを接続する場合、標準ステレオから3.5mmのステレオ端子に変換して繋ぎます。
b.CV1と2、両方とも同時に利用する場合、4極(TRRS)のミニプラグを使用します。
6. DAWにインストゥルメント(ソフトウェア音源)を追加し、CVやエクスプレッションで操作対象のパラメーターをMIDI割当できるようにします。
この際、インストゥルメントのMIDI入力をQuNexusPort3、チャンネルを2に設定します。
7. QuNexusをCoMAモードにし、次の通りに設定をします:
a.エクスプレッションペダルは、CC#112に割当てます。
b.CV2入力をCC#113に割当てます。
8. DAWのMIDI割当モードとQuNexusのCoMAモードを解除します。
9. MIDI機器にMIDIチャンネル2および該当のCCが設定されていることを確認します。
10. エクスプレッションペダルを操作(またはCVソースを演奏)し、確認をします。
CV使用時に高周波ノイズが発生する場合
ラップトップPCにQuNexus、CV対応のシンセサイザーを接続した場合、いくつかの環境においては意図しない高周波が発生するかもしれません。
QuNexusのLEDはラップトップPCの電力消費増加を促進し、その結果外部シンセサイザーとコンピュータ内の音が干渉し合うことがあります。この事象はコンピュータによって異なります。もし、ノイズの発生に遭遇した場合、次の方法をお試しください:
1. QuNexusの電源をコンピュータからではなく、Expander端子にUSB電源アダプターを接続します。加えて、可能であれば、コンピュータの内蔵出力ではなく、専用のオーディオインターフェイスを使用します。
2. QuNexusEditorソフトウェアのハードウェアメニューでLEDのリフレッシュモードをControlOnlyに設定し、キーパッドは点灯しないようにします。この設定でもLEDはプリセット選択やライブエディットモード時は設定のために反応します。
3. ラップトップPCからから十分な音量の音声が出力されているかどうかを確認します。音量が小さい場合、より大きい音でミキサーやスピーカーに送ることでノイズを解消できるかもしれません。最も良い解決策はオーディオインターフェイスをご使用いただくことです。
CV入力された際に、QuNexusのLEDが正しく点灯しない場合
CV機器からQuNexusに信号を入力した際、QuNexusのLEDが不自然に点灯する場合があります。その際の確認と解決方法は次の通りです:
原因:
QuNexusのCV入力は単極仕様で、信号電圧は最大5Vまでとなっています。5V以上の電圧、あるいは双極の信号を入力した場合に誤動作を招く可能性があります。この際のエラー表示のために、LEDが誤動作しているようになります。この際、QuNexus本体に損傷はありません。
解決方法:
QuNexusが対応する規格(単極/0-5V)の信号を送ります。