USBケーブルに関する注意点
USBケーブルは、製品に同梱のものを使用することをお勧めします。残念なことに、全てのUSBケーブルが同じように製造されているとは限りません。
K-Mixの電源が入らない、あるいは、コンピューターとの接続が確立しないといったトラブルが発生した場合は、K-Mixに同梱のUSBケーブルを使用しているかどうか確認してください。
同梱のものとは別のUSBケーブルを使って問題が発生するわけがないと思われるかもしれませんが、実際には機器の動作に大きな影響があります。これはK-Mixに限らず、どんなUSB機器についても言えることです。
機器が正常に動作していないように見えることは珍しくありませんが、USBケーブルを交換しただけで問題が解決する場合も少なからずあります。
バスパワー式のUSBハブは使用しない
バスパワー式のUSBハブは、K-Mixに十分な電力を供給できずに、接続の不具合の原因になることがあります。
バスパワー式のUSBハブは通常、コンピューターのUSBポートから電源を取り、その電力を全てのポートに振り分けています。そのため、K-Mixを直接コンピューターに接続した時に比べて、供給電力が減少します。どうしてもUSBハブが必要であれば、外部電源を使用するUSBハブを常用すると良いでしょう。
オーディオMIDIセットアップでのK-Mix のリネーム
MacOSXのオーディオMIDIセットアップ・アプリケーションでは、MIDI機器の名称が変更できます。これは、同じ機器の複数のコピーを区別できる、便利な機能です。
便利な機能ではありますが、K-MixをK-Mixエディタと組み合わせて使用する場合は、K-Mixの名称を変更するのはお勧めできません。
K-Mixの名称をオーディオMIDIセットアップのMIDIスタジオの部分で変更すると、K-MixとK-Mixエディタの接続が確立できなくなります。エディタは接続を確立するために“K-Mix”という名前の機器を探すので、K-Mixの名称が変更されていると、接続できなくなるのです。
とはいえ、K-Mixエディタを使用する予定がない場合は、K-Mixを好きな名前に変更してもかまいません。
オーディオMIDIセットアップでK-Mixが認識されない問題
ご使用のコンピューターが、MavericksまたはYosemite(MacOS10.9または10.10)で動作している場合、コンピューターがK-Mixを認識できず、正常に接続できない可能性があります。これは、クラス・コンプライアントのUSBオーディオ/MIDI機器を使用した時にしばしば発生する、OS自体のバグです。このバグが発生すると、K-Mixエディタその他のオーディオ・ソフトウェアとの接続に影響が出ます。
幸いにも、この問題には解決策があります。
これらのOSにK-Mixを認識させる方法:
1. オーディオMIDIセットアップ(Applications/Utilitiesフォルダ内にあります)を開きます。
2. 画面上部のメニュー・バーのWindowをクリックしてMIDIデバイス画面を開き、“Show MIDI Window”(OSによっては“Show MIDI Studio”の場合もあります)を選択します。認識された全てのMIDI機器を網羅した画面が表示されます。
3. ドロップ・ダウン・メニューの“Configuration”をクリックして、“New Configuration”を選択します。
4. 画面の指示に従って、新しいコンフィギュレーションに名前を付けます。名前について特に指定はありません。
5. “OK”をクリックすると、接続されているのにリストに表示されていなかった機器が表示されます。
K-MixがUSB MIDI Deviceと表示される問題
MacOS10.9(Mavericks)が動作するコンピューターによっては、K-Mixを接続すると“USB MIDI Device”と表示される場合があります。他のバージョンのMacOSでも同じ問題が起こる可能性がありますが、今のところは10.9でしか発生が確認されていません。
K-Mixが“USBMIDIDevice”と表示されると、K-Mixエディタと接続できません。
この問題が発生した場合は、上記オーディオMIDIセットアップでK-Mixが認識されない問題に従って対策を講じてください。オーディオMIDIセットアップで新しいMIDIコンフィギュレーションを作成すると、K-Mixが正しい名前で表示されるようです。
ファームウェア・アップデート時のエラー
ファームウェアをアップデートする際に、エラーが出ることがあります。エラーが出ると、ファームウェアのアップデートは中止され、エラー・メッセージが表示されます。ファームウェア・アップデート中のエラーを防止するには、アップデート作業を開始する前に、他のオーディオやMIDIのアプリケーションが動作していないことを確認してください。他のオーディオやMIDIのアプリケーションを終了させたら、K-Mixの電源を入れ直し、エディタを再起動してください。
上記の対策を講じてもなお、エラーが発生して、ファームウェアがアップデートできない場合は、エディタ・アプリケーションのパッケージに含まれる“fwLog.txt”というファイルを探し、それをパッケージの外にコピーして、KMI社のウェブサイトのサポート・フォーム(https://support.keithmcmillen.com/hc/en-us/requests/new)から添付ファイル(Attachments)としてお送りください。その際、問題についての説明と、全てのオーディオ・アプリケーションを起動しない状態でアップデートを試みた旨を明記してください。
このファイルはエディタを開くごとにリセットされてしまうので、エラーが発生した直後のものをコピーしてください。“fwLog.txt”ファイルは、以下の手順で探してください:
1. K-Mixエディタのアイコンを右クリックして、“パッケージの中身を見る”を選択します。
2. Contents/Resourcesのディレクトリ内にある“fwLog.txt”ファイルを探します。
コンピューターに接続しても音が出ない
K-Mixの“オーディオ用の”マイクロUSBポートをコンピューターに接続すると、コンピューターの音量コントロールがK-Mixの出力の音量に影響するようになります。
K-Mixから音が出ない場合には、K-Mixで最大限に音量をコントロールするために、コンピューターに接続したスピーカーがミュートされていないことと、コンピューターの音量コントロールが最大になっていることを再確認してください。
WindowsのK-Mixオーディオ・ドライバーのインストール・エラー
Windows7にK-MixのUSBオーディオ・ドライバーをインストールする際に、“Windowsはデジタル認証済みのドライバーが必要です・・・”といったエラー・メッセージが出るのは、私たちが使用しているコード・シグネチャーのタイプがWindows7と互換性のないものだからです。Windows7互換のコード・シグネチャーは廃止される予定ですが、幸いなことに、Microsoft社はWindows7による私たちのコードの認証をサポートするための修正版の提供を発表しています。